本場結城紬 制作 機巻き
2008年05月09日
おさに通した糸を、柄を合わせながら一定の張力をかけつつ、「男巻き(おまき)」に巻いていきます。この作業を「はた巻き」と言います。
経糸の端をこのような道具で張力をかけます。
この写真のように、機巻きは一方の人が櫛で絣をほぐしながら作業すると効率が良いです。
絣の糊付けに失敗したとか、非常に糸の細いもの(160以上)の場合は2人で作業することもあります。
このように巻きながら、絣のずれをなくすために機草(はたくさ)をはさんでいきます。
ここではさんでいるのが機草です。
この時も曲がらないように細心の注意を払いながら巻きます。
巻いている時に糸が切れることがありますが、ここまでの工程で糸の1本1本は図案の通りに筬に収まっているので、その通りに糸道(いとみち)を通してつながなくてはなりません。
切れた糸は、筬の目に通っていた通りにつなぐ必要があります。
このように巻いたものをいざり機にかけ、横糸を入れながら織っていくわけです。
2008年05月09日
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