本場結城紬用語集

製品
80亀甲 80きっこう 一幅に80の亀甲が入る大きさの亀甲で柄がデザインされる。
100亀甲 100きっこう 80に比べて亀甲が小さくなる。最も一般的な仕様。
120亀甲 120きっこう 100に比べて生産量が少なく希少。
160亀甲 160きっこう 160になると経糸がグッと細くなる。
絣糸の本数も増え、作業も非常に細かくなる。
200亀甲 200きっこう 最も細かく、緻密な作業が要求される。
非常に高価で生産量もとても少ない。
というか、ほとんどない。
色無地 いろむじ 柄の全くない反物のこと。
亀甲 きっこう 経緯絣で表現される亀甲模様。
格子 こうし 方眼紙に沿った格子で構成された柄。
しま 経糸に色違いの糸を使い、縞の文様を表現した織物。
十字絣 じゅうじがすり 十字の形で柄が構成される絣。
蚊絣ともいう。
重要無形文化財 じゅうようむけいぶんかざい 特に重要な「芸能の演技や工芸技術の制作等の技」を保護、保存する目的で制定された。
白ヌキ しろぬき 最初に染めた糸を抜染して絣を作り、織った模様。
経筋 たてすじ 経方向に生じる色ムラの事。
糸の太さの違いや絣のある場所とない場所で差が出やすい。
縮織 ちぢみおり 平織は経、緯糸ともに無撚糸を使うのに対し、縮織は緯の生糸に強撚糸を使う。
伝統的工芸品 でんとうてきこうげいひん 伝産法により指定された工芸品。
結城紬は昭和52年3月に指定を受けた。
平織 ひらおり 上下に分けた経糸を交互に開口させ、間に緯糸を打ち込む織り方。
緯入 よこいり 緯糸に無地の糸を使わず、絣糸のみで織られた柄。
緯段 よこだん 緯方向に生じる色ムラの事。
糸の太さの違いや絣のある場所とない場所で差が出やすい。
制作者
織り子 おりこ はた屋から注文ではたを織り上げる職人の事。
織元 おりもと 下ごしらえから織りまで一貫して制作する工房の事。
紺屋 こうや はた屋の注文に応じて染色をするところ。
縞屋 しまや 問屋の意。
図案の設計をし、はた屋に注文、買取を行う。
昔は「縞」の結城紬が多かったためこう呼ばれるらしい。
はた屋 はたや 織元と同意。
下ごしらえから織りまで一貫して制作する工房の事。
検査
検査 けんさ 結城紬には16項目からなる厳しい検査があり、その検査に合格したものにだけ証紙が与えられる。
証紙 しょうし 検査に合格することで与えられる証紙。
類似したシールもあって非常に紛らわしい。
制作工程
いざり機 いざりばた 地機とも言う。
最も古くから伝わる織り機。この織り機で織ることが重文指定3大要件の一つ。
糸つむぎ いとつむぎ 重文指定の3大要件のひとつ。
真綿袋から手で紬糸を紡ぐ作業。
糸煮込み いとにこみ 綛にした糸から不純物を取り除くため、糸を煮込む作業。
糸巻き いとまき 数十本に束ねられた緯絣を小分けし、管に巻く作業。
おさ 櫛上に並んだ約680の目がある。
この目1つ1つに糸が通る。
筬通し おさとおし 間差し込みして順序よく並んだ経糸を筬に通す作業。
おぼけ 糸取りした紬糸をためるオケ。
かいこ 蚕が作る繭から良質の繭を除いたくず繭が真綿の原料となる。
化学染料 かがくせんりょう 染色の堅牢度が高く、現在はこの染料で染色が行われるのが大半。
かけ糸掛け かけいとかけ はた巻き後に経糸の下糸にのみ、かけ糸を掛ける作業。
かしあげ かしあげ カシャゲとも言う。
織り始めに白く太い糸を使って織られる。織物の顔。
かすり 織る前に、糸を染めた部分と染めない部分をつくり、それを織って文様を作成した織物。
絣しばり かすりしばり 絣糸となる糸の束を綿糸でしばる事。
重文指定3大要件の一つ。
絣ほどき かすりほどき 染め上がって乾燥させた絣から、しばった所をほどく作業。
かせ 1周3尺4寸の糸車で900回転、糸を左右に振りながら巻いた糸の束の事。
綛揚げ かせあげ 綛揚げ機を使って、糸を「綛」にする事。
柄合わせ がらあわせ 経の絣糸を、模様を合わせて糸で止めていく作業。
1反で12〜13カ所止める。
基準墨 きじゅんずみ 柄あわせをするために基準となる印を付ける。
くわ 蚕の餌。
私が子供の頃はこの近辺にも桑畑が結構あった。
最近は非常に少ない。
地機 じばた いざり機と同意。
最も古くから伝わる織り機。
この織り機で織ることが重文指定3大要件の一つ。
煮繭 しゃけん 蚕の口から出た繊維を覆うセリシンを取り除くため、繭を煮る作業。
重曹 じゅうそう 炭酸水素ナトリウム。
煮繭(しゃけん)で蛋白物質を除去するのに使う。
織機 しょっき 機織り機の事。
地機や高機も織機である。
白ヌキ しろぬき 染めた地糸を脱色して白い部分を作り、その脱色した部分で柄を作る方法。
図案 ずあん 柄を作成するための図案。
制作する細工の細かさに応じた方眼紙を使う。
墨付け すみつけ 図案通りに絣糸に墨を付けていく作業。
すり込み すりこみ 染料をヘラですり込み、それを蒸かして染料を定着させる方法。
製経 せいけい 必要な長さの糸を、必要な本数準備する作業。
染色 せんしょく 化学染料で染色する。
絣しばりをした糸はたたき染めという独特の染色方法を行う。
たたき染め たたきぞめ しばった綿糸の際まで染料を染みこませるため、糸をたたきつけて染める作業。
反分け たんわけ 経絣は4〜6反程度まとめて絣を制作するが、これを1反ずつに分ける作業。
つくし つくし 真綿袋を掛ける道具。
このつくしに掛けた真綿袋から糸を紡ぐ。
デニール でにーる 糸の太さを表す単位。
なめし加工 なめしかこう 胡麻油の入った水に真綿を浸し、繊維を丈夫にする作業。
のべ台 のべだい 製経を行うための作業台。
糊付け のりつけ 紬糸は無撚糸のため強度がない。
そのため糊を染みこませ糸の強度を強くする。
糊抜き のりぬき 結城紬は糊付けされて制作されるので仕立てる前には温湯につけて糊抜きをする必要がある。
はた織り はたおり 結城紬はいざり機を使用する。
経糸の一方を腰に吊り、全身を使って織る。
機草 はたくさ はた巻きする際、巻いた糸のズレを防ぐため巻き込む厚紙の事。
機巻き はたまき 絣を合わせながら一定の張力をかけ男巻きに巻き付ける作業。
機結び はたむすび 紬糸を結ぶ時に行う結び方。
いざり機では大型の抒が用いられる。
袋真綿 ふくろまわた 煮繭した繭を拡げて袋状にし、それを5枚程度重ね、さらに拡げたもの。
方眼紙 ほうがんし 亀甲絣を制作するための特殊な方眼紙。
絣と地糸の割合がイメージで理解できる。
ボッチあげ ぼっちあげ ボッチの糸を管に巻く作業。
間差し込み まざしこみ 図案の通りに地糸の間に経絣を差し込んでいく作業。
真綿かけ まわたかけ 煮繭した繭を拡げて袋状にする作業。
枠巻き付け わくまきつけ 経の絣は1柄あたりの縦尺に合わせた枠に糸を巻き付けて作業する。
その他
結城紬作品展 ゆうきつむぎさくひんてん 毎年、秋に開催される結城紬職人が技を競う一大イベント。