本場結城紬 制作 経絣、反分け(2):結城紬マニアックス【本場結城紬のあれこれ】

本場結城紬 制作 経絣、反分け(2)

2008年05月05日

前回、経を枠から外したところまで説明しました。

この状態では、数反分の絣がくっついていますので、それを1反ずつに分けていきます。

これが「反分け」という作業です。

経絣を吊って、糸の絡まりを取ったら、絣の柄ごとに筬におさめます。

筬の目に経絣を納めていきます。


例えば、4反分の絣を作った場合は上糸と下糸を合わせて8本の同じ柄の絣糸がひとつの目に入ります。

絣糸は上糸と下糸に分け、写真のように、間に棒を挟みます。


絣糸の端は「あや」といって、糸の順番が入れ替わらないように、糸を交差させてあります。

4反分の絣の場合は同じ柄の絣が4対(上下)連続して並んでいるので、これを4本の指に別々に引っかけていきます。


全ての糸が分け終わると、4本の指には図案通りに並んだ絣が1反分ずつ引っ掛かっています。

1反ずつに絣が分かれたら、もう一度、糸を吊って、1反ずつ筬に納めます。


これで「反分け」作業は完了。1反ずつに分かれた経絣が出来上がりました。

2008年05月05日

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