本場結城紬 制作 間差し込み:結城紬マニアックス【本場結城紬のあれこれ】

本場結城紬 制作 間差し込み

2008年01月12日

本場結城紬の製作工程もいよいよ終盤ですね。

ここまで、地糸と経絣は別々に制作してきましたが、この工程で地糸の間に経絣を挟む「間差し込み」(まざしこみ)という作業を行います。

まず、最初は絣糸の準備。

通常、絣糸は上糸と下糸両方に柄ができあがっています。
実際には上糸にしか絣は入れないので、下糸を無地の糸とつなぎ替えます。
この場合も「あや」を壊すことのないよう慎重に・・・

こうして、絣糸の準備ができたら「間差し込み」です。

片方の人が地糸と絣糸を持ち、順番に並ぶように糸をとって、もう一方の人に渡していきます。

この工程、普段見慣れない人が見ると、高速であやとりをしているような・・・
何がどうなってるのかわからない動きをします。
いや~、職人ですなぁ

例えば、百亀甲の反物であれば、絣1本に対して地糸が2本あるように差し込んでいきます。


ここでやっと経絣と地糸(絣のない経糸)が合わさり、織る前の段階になってきました。

2008年01月12日

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