本場結城紬 制作 糸つむぎ
2007年09月03日
結城紬の制作は真綿(まわた)がけという作業から始まります
紬糸の原料は蚕の繭(くず繭)です
蚕の口から出された繊維の構造は「フィブロイン」という蛋白繊維が2本と、これを包む「セリシン」という蛋白質で構成されています
セリシンは水溶性なので、これを取り除くために、繭を重曹で煮るわけです
この作業を煮繭(しゃけん)って言います
重曹で煮た繭を写真のように袋状に拡げます
拡げた繭は5~6粒重ねて更に大きな袋にして、一定の形に整えてから脱水します
これを真綿袋、この工程を真綿がけといいます
袋状になった真綿に「なめし加工」を施します
なめし加工というのは、胡麻油の入った水に真綿を浸し、繊維を丈夫にする作業です
次の作業では、実際に糸をつむいでいきます
2007年09月03日
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