本場結城紬 制作 綛揚げ(2)
2007年09月30日
前回糸とりをした糸が管に1つ1つ巻いたところまで紹介しました
今度は、糸の長さが一定な束に一定にするため、管に巻き取った糸を綛揚げ機を使って「綛」にします
綛揚げ機には、回転数を数えるカウンタが付いていて、これを900回転させたものを1(すが)といいます
綛(かせ)というのは決められた枠に、糸を左右に振りながら、巻き付けた状態を言い、糸をこういう状態にすることで、後々の作業をし易くします
また、糸の長さが算出できるので、この長さと重さから、繊維の太さを割り出せます
単位はデニールです
女性の方は、ストッキングなどで良く目にする単位ですよね
これが「綛揚げ機」です
綛揚げ機の上部は一定の周期で左右に振られます
こうすることで下に巻かれる糸には糸みちが作られ、仮に後の作業で糸が切れても、切れた糸の端(糸口と言います)を容易に見つけられるようになるわけです
さて、これで糸が均一な長さの束になり、重さからデニールの計算もできるようになりました
この太さから糸を、「経絣」用、「緯絣」用、「地立」(無地の経糸)用等に選り分けて使用するわけです
2007年09月30日
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