本場結城紬 制作 綛揚げ:結城紬マニアックス【本場結城紬のあれこれ】

本場結城紬 制作 綛揚げ

2007年09月29日

「糸とり」で説明した糸を、その後の作業ができるように、糸の束の状態にします

この作業が「綛揚げ」(かせあげ)です


今回は、前回「ボッチ」状態にした糸を管に巻き取るまでの工程を紹介します


まず、オボケに入った糸を管に巻き取ります

このボッチから管に巻き取る作業を「ボッチあげ」といいます。


糸車の写真がないのでわかりにくいですが、今は手動ミシンのモーターを使ったものと使っています

昔は手回し式の糸車を使っていました

糸車の先には木製の管が取り付けられていて、オボケから出た糸を均等に管に巻いていくわけです

オボケから巻き取る糸はもつれないように、そら豆を重りとして使います

おはじきを使ったりもします


糸がもつれて取れない場合は切って繋ぐ事になります

この時は「はた結び」という結び方で糸を結びます


これがはた結びです。

よく見えないですね(^^;;;;

機会があったらこの結び方も図解で紹介します。

というわけで、これが結んだところです。

糸を管に巻き取ったところで今回はおしまいです

次回、この管を「綛」(かせ)にあげていきます

2007年09月29日

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