本場結城紬 制作 下糊付け(3):結城紬マニアックス【本場結城紬のあれこれ】

本場結城紬 制作 下糊付け(3)

2007年09月26日

前回、糊付けした糸を絞っていきます

このようなしぼり機で余分な糊をしぼります


この場合も糊がムラにならないよう注意します

さらに、余分な糊をタオルで吸い取ります


糊がよくしぼれたら糸がほぐれやすいように、よくはたきます

糊付けが終わった糸はよく乾燥させた後、20個程度の管に巻きます

これはつぎの製経の工程の準備です


こんな感じで管に糸を巻いていきます

この場合も糸を左右に振りながら巻いていく必要があります

こうすることで、例え糸が切れても糸口が見つけやすくなるのです。

紬糸は無撚の糸で非常に切れやすいため、補強のため糊を付けるわけですが、糊を付けても、「濃度」「湿度」「糸の色目」「脱水」「糊付け後の糸のはたき」等の要因で切れやすくなったりします

この写真のように、糸を切らずに高速で管に巻くためには、その前工程である糊付けに細心の注意が必要なんですね

2007年09月26日

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