本場結城紬 制作 機織り(5)
2007年09月22日
機織り5回目、とりあえず最終回です
前回は基本動作を覚えました
おさが上からぶら下がっていて、布目にきっちり並行に打てる高機と違って、地機は杼で打ちます
この杼打ちも左右同じ力で打たないと織りが曲がってしまったり、片方の織り目に隙間(ひあい)が出来てしまうので注意が必要です
ひあいができれば、検査も不合格となり、商品価値がぐ~んと下がってしまいます
織っている間は、糸が切れていないか等、常に織り目に神経を集中して織っていきます
結城紬は経絣と緯絣を組み合わせて柄を作ります
巻き付けた縦の柄は当然、いくらかはズレてきますので、経糸の吊り具合を微調整し縦方法の絣を合わせておきます
そこに緯絣を入れ、これまたきっちり柄を合わせてから杼を打ちます
この柄の合いが悪い場合も検査不合格の対象となりますので、慎重に織らなければなりません
織り上げるためには、百総柄で約1ヶ月~2ヶ月、超高級品になると織りだけでも一年近くかかるものもあるんですよ
以上、5回に渡って、織りの紹介をしましたがいかがでしたでしょうか
これらの工程を見ると、本当に大変な手間のかかった反物であることが分かっていただけるかと思います
2007年09月22日
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