本場結城紬 制作 絣しばり、その後:結城紬マニアックス【本場結城紬のあれこれ】

本場結城紬 制作 絣しばり、その後

2007年09月17日

前回、しばりあげた絣を染色します

この染色方法がまた独特なんですが、これはまた後日


染色をすると、このしばった箇所には染料が染みないため、糸をほどくと、しばった箇所とそれ以外の箇所で色の差が出ます

絣の色目が何色かある場合は、しばる→脱色→次の色に染色→しばる、を繰り返し、最後に地の色に染め上げます

染色後の絣の糸をほどいたところです

しばっていた場所の目色がしっかり残っていますね


絣には、亀甲の数が80並ぶものから、100、160、200まで、大体4つのクラスの細かさがあります

当然、数が多いほど仕事も細かくなり、制作にかかる工数も非常に大きくなります

緯絣の一幅あたり(反物の横幅分の絣)に対して、最も簡単な80の亀甲でも160箇所、200になると400箇所もしばる箇所があり、一般的な100亀甲の絣で1反あたり約10万箇所もしばる事になります

考えただけでも気が遠くなってきませんか(笑)?

ちなみに、「200亀甲総柄」は、絣だけで10ヶ月の制作期間を要したそうです

そりゃ、高いわけだ・・・そう思いません?

2007年09月17日

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