本場結城紬 話題 重要無形文化財指定!
2007年09月12日
重要無形文化財の指定とはどういうことを言うのでしょうか?
1950年に公布された文化財保護法では、有形文化財(国宝:建造物や美術品等)と無形文化財(芸能の演技や工芸技術の制作等の技)の保存、保護を定められました
そして1954年、無形文化財の中で特に重要なものを文部大臣が重要無形文化財として指定する制度がつくられました
ちなみに、重要無形文化財は個人で認定される場合と、団体で認定される場合があります
個人で認定された人のことを人間国宝と言います
これは有名ですね
重要無形文化財の対象は、「芸能」と「工芸技術」にわけられます
最初の認定は1955年で、芸能では能楽の喜多六平太、義太夫節の6代目竹本住太夫、豊竹山城少掾、清元節の清元栄寿郎、歌舞伎舞踊の7代目坂東三津五郎、京舞の4世井上八千代などが、また、工芸技術では陶芸の富本憲吉、浜田庄司、荒川豊蔵などが指定されました
また、1995年には落語界ではじめて柳家小さんが認定されて、話題になりました
個人での認定は、芸能では能楽、文楽、歌舞伎、邦楽、邦舞、新派などで31件(47人)、工芸技術では陶芸、染織、漆工芸、金工、木竹工、人形、手漉き和紙など37件(46人)が認定されています
団体の認定は、芸能団体では雅楽、人形浄瑠璃文楽、能楽、歌舞伎など11団体、工芸技術団体では結城紬をはじめとして、越後上布・小千谷縮、本美濃紙、輪島塗、芭蕉布など13団体が指定されています
国は、これらの人間国宝に対しては保存特別助成金を、団体には補助金を交付したり、また記録映画などの製作や作品の購入などをおこなっています
人間国宝が死亡したり、団体が解散、消滅したときには指定が解除されます
「本場結城紬」は1956年に重要無形文化財に指定されました
つまり、結城紬という反物そのものに重要無形文化財の指定があるわけではなく、この結城紬を制作する工程こそが重要無形文化財なのです
では、どういう技術を使ったら重要無形文化財なんでしょうか???
それは、次回に
2007年09月12日
カテゴリー:本場結城紬 豆知識